インタビュー
フランクフルトメッセ2009 インタビュー Vol.1

Celemony

製品の開発、サポートを担当するUlf氏。 外見の印象都とは違い、アルコールは一切飲まず、ベジタリアンです。

Q.既に発表されているDNAテクノロジを搭載した製品は、現在どのような状況ですか?

Ulf: 現行のMelodyne Pluginの後継で、Melodyne Editorという製品に生まれ変わります。もちろんDNAテクノロジーを搭載し、プラグインとしてだけではなく、スタンドアロンとしても使用可能です。

5月中には、パブリックベータとして登録ユーザー向けに公開される予定です。

昨年のアナウンスのとおり、昨年3月1x日以降にMelodyne Plugin(Melodyne Studioも含む)を購入・登録したお客さまは、Melodyne Editorを無償で入手できます。

Q.DNAテクノロジーについて、改めてもう一度御案内をお願いします。

DNA(Direct Note Access)テクノロジーは、オーディ信号からポリフォニックのノート情報を自動的に検出できます。

また、検出したそれぞれの音程やタイミング、フォルマント、音量などを個別に変更できます。今までAmコードを平行移動してCmコードに変更することはできましたが、特定の音だけを調整できるので、AmからAメジャーに変更するようなオーディオ編集も出来るようになります。MIDIではなくオーディオでこのようなことができるということで、大変画期的です。

 

SM Pro Audio

開発を担当しているJohn氏と社長のDanny氏

Q.新製品のV-machineはいかがですか?

Danny:大変好評をいただいています。このメッセ会場でも、V-machineを実際に見に来る方であふれています。

Q.改めてV-machineの特徴を教えてください。

 Danny:お気に入りのVSTエフェクトやVSTシンセを、パソコンからハードウェアとして持ち出して、パソコンを使わずに演奏やエフェクトを使用できます。ハードウェアシンセサイザーやエフェクターを買い揃えるよりずっと安価に、必要な機材を揃えられます。そのため、音楽パフォーマンスの幅が飛躍的に広がることは間違いないでしょう。

Q.各社数多くのVSTプラグインが出ておりますが、その対応状況はいかがですか?

John:各社それぞれのプラグインによって、細かなライセンス形式、サンプルファイルのディレクトリが違います。SM Pro Audio社のサイトで、それらの注意事項をデータ化したウィザードファイルを公開しています。

このファイルをプラグインと一緒に読み込むことによって、使用が可能になるものもあります。逆にいうと、このサイトに掲載されているプラグインは全て弊社で動作を確認しています。

Q.今後の製品展開について教えてください。

 Danny:V-Machineのラック・バージョン、V-Rackが発売予定です。おそらく3ヶ月先に発売できると思います。V-Rackの処理能力は、V-Machineの何と20倍もあります。でも価格は2倍強。

CPUはインテル 2.66GHz、メモリ2GB、内蔵フラッシュ・メモリ8GBを積む予定です。また、マイクプリ、ギター等の入出力端子(XLR/フォーン・ユニバーサル端子)も搭載されます。出力ではS/P DIFデジタル入出力も備えています。

今後の新製品にご期待ください。

 

Universal Audio

開発担当のIchi氏(右)とセールス担当のMichael氏(左)

Q,先日公開されたVer,5.3について教えてください。

Ichi:Ver,5.3は安定性のためのバグフィックスと、3種類のプラグインが追加されています。UAD 4K Channel StripとUAD 4K Buss Compressorの2つのプラグインはSSL SL4000Gプラスを再現したモデルです。数多くのエンジニアに熱く支持されているSL4000Gのサウンドを忠実に再現したモデルです。

また、UAD Cooper Time Cube MK IIというディレイも追加されました。このUAD Cooper Time Cube MK IIだけはUAD‐2のみで動作します。

70年代に、プレート・リバーブ前段のプリディレイとして使われていた、Cooper Time Cubeをプラグイン化しました。元々のCooper Time Cubeにはホース何メートルも入っており、その音を専用のピックアップで拾うことで、約14ms程度の遅延を作り出すことができていました。いわば物理的なディレイラインですね。

その後、ボーカルダブの定番として、さまざまなレコーディングで使われるようになった名機ですが、現存する実機は極僅かです。これをアレンジし、ステレオ・ディレイとして作られたのがこのプラグインです。

 

Magix社Sequoia/Samplitude

Oliver(Sequoiaセールス担当)氏とJoerg氏(Samplitudeシリーズセールス担当)

Q,Sequoia/SamplitudeがVer.11になるとの事ですが、その時期と内容について教 えてください。

Oliver:英語バージョンが今夏に完成する予定です。このブースやカタログを見て分かるように、製品イメージを一新し、お堅い波形編集ソフトウェアのイメージからポップな製品イメージに変わりました。

同様に製品にもそれは反映されており、Euphonix社のMIDIコントローラーに対応する等のMIDI機能の拡張、新しいギター/ベースアンプシミュレーターVandalの搭載、トラック内でのテイク管理機能等、制作を助ける様々ツールが拡充しています。 

特にVandalは、たった10MBの低ファイル容量、低CPU負荷ながら、フィジカルモデリングテクノロジーによってリアルなサウンドが追求されています。

Sequoia11は、Samplitudeの機能に加え、AAF/OMFのサポート、同じトラックに録音した複数テイクを、波形を解析して別々のトラックに再配置する機能等、日々の業務を意識したバージョン・アップとなっています。

 

Hercules

Q, 御社製品の特徴について教えてください。

A: 私どもはデジタルオーディオ関連の製品で20年のキャリアがあります。その経験を生かし、本格的なものからホームユースの範囲にわたりDJ関連製品を発売しています。日本の市場には、DJ Console RMX、DJ Console MK2という本格的なDJコントローラーを販売しています。どちらの製品も、Virtual DJの専用版が付属し、Win/Mac両方の環境に対応します。

また、市販のTraktor、Deckadanceなどの本格的なDJアプリケーションに標準対応しているので、より汎用性が高い製品となっています。

Q, 今後の新製品について教えてください。

6月頃、DJ機器に対応した4イン6アウトのUSBオーディオデバイスを発売する予定です。シンプルにライン入力もできるので、DJ用途以外にも汎用オーディオインターフェイスとして使うことができます。特徴は、DJが使用する事を想定し、多くのバイナル機器からの入力が可能なゲイン付フォノ入力が搭載されています。出力はRCAで6ch仕様です。そのため、ステレオ3系統のDJミキサーへの出力も可能です。

 

Waldorf

左からセールス&マーケティングのMichael氏、開発を担当したJoerg氏、インターナショナルセールスのJoachim氏。

Q,Blofeld Keyboardが発売されました。既存のBlofeldにも同様のPCM音源が搭載する有料サービスがでる予定となっていますが、それについて教えてください。

Michael:PCMサンプルのアップグレードはそろそろ開始します。これはPCM音源と、それを管理するMIDIファームウェアのセットで提供される予定です。また、ユーザーがサンプリングできるようになる機能は、6週間後に情報を提供できると思います。

Q,今後の新製品について教えてください。

LARGOというソフトシンセが4週間から6週間後に発売されます。こちらは今までのWaldorf社シンセと同様に搭載されているアルゴリズムを搭載したソフトシンセです。バーチャルアナログモデル、3つオシレータ、4レイヤー、ウェーブテーブル、リングモジュレーター、ノイズジェネレーター、マルチモードフィルター、FM音源等を搭載しています。

さらに秋には、以前アナウンスしていた魅力的な商品を発売できると思いますよ。