ACID PRO 7 ショートコラム
第2回 ACID Pro 7新機能情報!

英語版のデモをダウンロードして以来、毎日ACID Pro7をいじっているのだけど、もう快適!これまでの苦労がすべて解消されたような気がするね。では、前回に続いて、ACID Pro7に搭載された新機能について解説しよう。

新機能 ~テンポカーブ~

これまでACIDを使っていてやや不便だな、と感じていたのはテンポチェンジの打ち込み方。微妙なリタルダンドとか、セクションによってテンポを上下させる、なんていう時には何個もテンポチェンジマーカーを打って、少しずつ数値を変化させる、なんていう途方もないことをやっていたんだけど、今回搭載された「テンポカーブ」では、テンポの変化の度合いを設定できるようになったんだ。

図1

図1 テンポチェンジカーブは「次のテンポチェンジまでどういう感じでテンポを変更するか」ということ。図の「120」から次の「110」に落とすカーブのタイプを設定するということになる。


テンポカーブの設定

テンポカーブは、テンポチェンジマーカーを入力する時にも設定できるけど、あとからマーカーをダブルクリックしても変更が可能だ。この時「Transition type」の項目からテンポチェンジのカーブをメニューから選択できるようになっている。

仕組みとしては、テンポを変える時に「どういうふうにテンポを変えるか」ということだね。

で、気を付けるのはこのテンポカーブは「次のマーカーまでの動作」ということになる。つまり、次にマーカーがなければ、普通のテンポチェンジと同じということになる。だから、テンポチェンジは1箇所だけじゃなくて、2箇所以上作っておくということだね。(図1)

図2

図2 カーブは「Transition type」の項目で設定する。どれを選んでもビート単位で変化させるため、不自然にならないのが特長だ。

何度かいろいろなカーブを試してみたんだけど、これはビート(拍)に合わせてテンポチェンジが行われるのでとても自然な感じでテンポチェンジができるよ。カーブのタイプによって、ビート単位のテンポの変化が違うので用途に合わせてカーブのタイプを選べばいい。(図2)

これから日本語版がどういう表記になるかわからないけどカーブのタイプについて一応説明しておこう。

  • Hold テンポチェンジのためのカーブはなく、いきなりテンポが変わるタイプ。
  • Linear 直線的にテンポが変わるタイプ。
  • Fast  最初にガクンとテンポが変わり、その後は対数的に変わっていくタイプ。
  • Slow 最初は徐々にテンポが変わり、その後は対数的に変わっていくタイプ。
  • Smooth  文字通りスムースで自然なテンポチェンジのタイプ。
  • Sharp 文字通りシャープで急激なテンポチェンジのタイプ。
図3

図3 エンディングで、それまで「140」で演奏していたものを、2小節の間に「70」までSmoothで落とすというリタルダンドを作ってみる。とても自然なエンディングを作れる。

これは使ってみると本当に便利なのがわかるよ。イントロではやや遅めのテンポでスタートして、Aメロに入るまでに5くらいSharpで上げると躍動感がつくし、エンディングで最後の2小節を半分のテンポのリタルダンドをSmoothで下げると、まさに人間がやっているような感じになる。(図3)

これまで面倒でテンポは変えなくてもいいかな、なんて思っていた人にはぜひ活用して欲しい新機能だね。次回も新機能について解説するよ!